KEY PERSON PROFILE
國分 功一郎
こくぶん こういちろう / Koichiro Kokubun
- 哲学者
スピノザやフランス現代思想を研究し、暇と退屈、行為と責任をめぐる本を執筆する哲学者。東京大学大学院総合文化研究科教授。医療の現場の人との対話も通して、当たり前に使う言葉から人間の捉え方を考え直してきた。
出典 4件
基本情報
- 主な役割
- 哲学者
- その他の役割
- 東京大学大学院総合文化研究科 教授
- 学歴
- 東京大学大学院総合文化研究科
- 生年
- 1974年
- 出生地
- 千葉県
- 専門
- 哲学・現代思想
- 学位
- 博士(学術)
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
スピノザの哲学の研究
『スピノザの方法』や『スピノザ 読む人の肖像』を執筆。東京大学で哲学を研究し、教育にも携わっている。
中動態と行為の概念
『中動態の世界』で意志や責任を問い直す。能動と受動という区分に注目し、行為を説明する言葉を研究してきた。
哲学を伝える一般向けの執筆
『暇と退屈の倫理学』や哲学講話のシリーズなどを発表。専門の研究と、身近な経験を考えるための執筆を並行する。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
早稲田大学で政治を学び、読書会で仲間と議論を重ねた。大学院ではフランスへ留学し、スピノザなどの哲学を研究。2011年に『スピノザの方法』と『暇と退屈の倫理学』を刊行した。後者への応答を通じて、自助グループの人たちや熊谷晋一郎との対話が始まり、意志だけで行為を説明する言葉への問題意識を深めたという。2017年に『中動態の世界』、2020年に熊谷との共著『〈責任〉の生成』を発表。現在は東京大学大学院総合文化研究科教授として、研究、教育、一般向けの執筆を続けている。
出典 6件
年表
政治思想と哲学を学ぶ
早稲田大学の読書会で政治や経済を議論した。大学院ではフランスに留学し、スピノザの研究へ進んだ。
- 転機
哲学の研究書と一般向けの本を出す
『スピノザの方法』と『暇と退屈の倫理学』を刊行。古典の研究と、人間の身近な経験を考える執筆を行う。
暇と退屈を考える執筆 → 意志と行為をめぐる分野横断の対話
長く学んできた哲学の議論が、必要とする人のもとへ届いていないという隔たりを感じたと話す。
- 転機
英国滞在中に別の視点から書く
1年間英国に滞在。政治とは違う視点から『中動態の世界』を書いたと、後年の取材で語っている。
取り組み方を探していた概念 → 意志と責任を考える著書
本人は、社会の具体的な問題に動かされたことが、執筆の出発点だったと説明している。
『中動態の世界』を刊行する
医学書院から、意志と責任を考える本を刊行。能動と受動だけでは捉えにくい行為のあり方を問い直した。
熊谷晋一郎と責任について対話する
共著『〈責任〉の生成 中動態と当事者研究』を刊行。哲学と当事者研究の接点から、行為や責任を考える。
スピノザを読み直す本を刊行する
『スピノザ 読む人の肖像』を刊行。一般向けの執筆と並行して、スピノザを扱う仕事を続けている。
『目的への抵抗』を刊行する
哲学講話のシリーズとして新潮社から刊行。現代社会の問題に哲学の視点から向き合う執筆を続ける。
『手段からの解放』を刊行する
新潮社の哲学講話シリーズで刊行。同年には『中動態の世界』の文庫版も出版された。
概念と現場の隔たりを語る
公開インタビューで、中動態をめぐる本が生まれた経緯を説明。大学の研究・教育と、分野を越えた対話に取り組む。
研究と主な仕事
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
スピノザの方法
みすず書房刊。スピノザを研究してきた國分が、2011年に発表した研究書。
暇と退屈の倫理学
朝日出版社から刊行。暇や退屈という人間の経験を、複数の分野を横断して考える本。
中動態の世界 意志と責任の考古学
医学書院刊。中動態の研究を通じて、意志と行為、責任を考え直す著書。2025年に文庫化された。
〈責任〉の生成 中動態と当事者研究
新曜社刊、熊谷晋一郎との共著。中動態と当事者研究を接点として責任を考える対話の本。
考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸行為を説明するときに用いる概念を問い直し、古典の研究と、人が直面する具体的な問題との接点を探る。
概念を必要とする人へ議論を届ける
本人の発言・行動2026年公開のインタビューで、中動態の本の出発点には自助グループの人との会話があり、社会の問題に動かされたことを強調した。
編集部の読み哲学の概念を現場へ一方的に当てはめるのではなく、対話によって研究の問い自体が動く関係が見える。
一つの分野の中だけで考えない
本人の発言・行動2017年の取材で、哲学を経済や言語学などと結びつけ、他分野との緊張関係を持ちながら考えることを心掛けていると話した。
編集部の読み専門を広く見せることより、異なる説明の仕方に触れて、自分の概念の使い方を点検する方法として読める。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
掲載方針
このページは公開情報にもとづく人物記録です。本人・所属組織との提携や公認を示すものではありません。事実関係の修正や掲載削除のご連絡を受け付け、参照元を確認したうえで対応します。


