KEY PERSON PROFILE
片岡 真実
かたおか まみ / Mami Kataoka

- 森美術館 館長
日本で現代美術に出会える場所の少なさを感じ、展覧会をつくる仕事へ。森美術館の館長として、作品と鑑賞者、地域と世界をつなぐ。国際協働でも、展示後まで続く信頼関係を大切にしている。
出典 3件
基本情報
- 主な役割
- 森美術館 館長
- その他の役割
- キュレーター
- 専門領域
- 現代美術と国際協働・キュレーション・美術館
- 主な業界
- アート・文化
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
展覧会のキュレーション
作品を選ぶだけでなく、その歴史的・概念的な関係をつなぎ、鑑賞者が考える入口をつくる。本人は、その役割を作品と別のものの間にある仕事として説明する。
国際協働の設計
異なる地域の美術館や作家が、双方に学びのある制作に取り組む条件を整える。JUMPでは、展示後にも続く関係を重視して枠組みを考えた。
地域と美術館の関係
国際展でも、その土地の鑑賞者がどのような作品や議論に触れてきたかを学ぶ。シドニーでのトークやアーカイブの設置に、その考え方が表れる。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
片岡は学生時代に海外で現代美術に触れ、日本でも同時代の作品を見られる場所を増やしたいと考えた。ニッセイ基礎研究所で文化芸術や都市開発に関わり、1999年開館の東京オペラシティアートギャラリーで展覧会をつくる側へ進む。2003年から森美術館に勤務し、ロンドンのヘイワード・ギャラリーとの兼務や、光州・シドニーの国際展を経験した。2020年1月に森美術館館長へ就任。地域の歴史を知ることと、異なる国の人々が長く協働できる条件を整えることを、美術館や育成プログラムの仕事につなげている。
年表
愛知県に生まれる
愛知県に生まれた。その後、学生時代に海外で現代美術に触れる経験を重ねた。
美術館の開館準備に関わる
ニッセイ基礎研究所の研究員として、東京オペラシティアートギャラリーの計画に携わったと振り返る。
- 転機
展覧会をつくる側へ
東京オペラシティアートギャラリーが開館。準備に関わった場所で、自ら展示を担う仕事へ進んだ。
美術館の計画をつくる → 展覧会を実際につくる
同時代の美術を継続して見られる場を、日本にもつくりたいと考えた。
森美術館に勤務
東京オペラシティアートギャラリーのチーフキュレーターを経て、森美術館へ移った。
ロンドンの美術館を兼務
ヘイワード・ギャラリーのインターナショナル・キュレーターを兼務した。
- 転機
国際展の芸術監督を担う
光州ビエンナーレの共同芸術監督、続いてシドニー・ビエンナーレの芸術監督を務めた。
国際展を企画する → 地域の鑑賞の歴史も学ぶ
新しく来た芸術監督が一方的に語るのでなく、場所が蓄えた経験を知るため。
- 転機
森美術館館長に就任
就任後、コロナ禍による休館を経験。再開時の取材で、実物とオンラインの役割を語った。
実物の展示を届ける → 実物とデジタルを組み合わせる
同じ体験を置き換えるより、それぞれの媒体で伝わることを生かそうとした。
国際芸術祭「あいち2022」を率いる
芸術監督を務め、国際展を支える地域の鑑賞者との関係にも目を向けた。
協働と鑑賞の入口を語る
JUMPの公開インタビューや国立アートリサーチセンターの対談で、国際協働と実物鑑賞の意義を説明している。
代表作と活動
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
東京オペラシティアートギャラリー
開館準備から関わり、キュレーターとして活動を始めた場所。2001年の国際巡回展では、作家の制作を支える準備の負荷も経験した。
第21回シドニー・ビエンナーレ
芸術監督として、異なる価値観の共存を主題に据えた。現地の歴史や鑑賞者の経験を学び、公開トークと展示を構成した。
JUMP アーティスト+キュレーター国際協働プログラム
プログラムの枠組みを設計し、メンターを担当。一度の派遣や展示で終わらず、双方が学び続ける関係を目指したと説明する。
考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸作品の意味をつなぐとともに、異なる地域で活動する人が学び合える条件を整える。
作品と別の何かをつなぐ
本人の発言・行動2018年の京都芸術大学の取材で、片岡はキュレーターを、作品や概念、歴史の間をつなぐ存在として説明した。アートの可能性を語りつつ、一つの展覧会が社会にできることは限られるとも述べている。
編集部の読み作品への信頼と、その効果を大きく言い過ぎない姿勢が同居している。展示をつくる仕事を、鑑賞者の思考の入口として捉えていると読める。
地域と世界を一緒に見る
本人の発言・行動2020年の六本木未来会議では、国際性と地域性、専門性と大衆性を両立させたいと語る。地域での実践を世界との関係の中でも考えようとしていた。
編集部の読み国際展を開催することと、身近な地域へ開くことを別々の目標にせず、同じ仕事の中でつなごうとしている。
展示の後にも続く関係をつくる
本人の発言・行動JUMPの取材では、相手の美術館にも学びがある仕組みと、制作を共にする中で生まれる信頼を重視した。枠組みを決めた後の介入は、最小限にしているという。
編集部の読み支援する側が成果の形をすべて決めるのではなく、参加者が発見する余地も残す設計として読める。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
日本で見られるアート100選 対談08
第8回の本文を確認。対談シリーズ全体の通読ではない。片岡の発言と大谷の発言を区別する。
公開:2026年9月24日片岡真実「友情を育むための国際協働」
2026年3月公開、末尾に2025年10月7日の取材日。冒頭のセンター長表記を現在へ転用しない。
公開:2026年3月25日二者共存。世界各地のローカルをつなげ、発信する 後編
地域同士のつながり、街と美術館について語る。
公開:2020年10月7日アートにできることがあるなら 片岡真実教授インタビュー
仕事の出発点と役割、アートの可能性と限界を本人が説明する。
公開:2018年2月19日参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
公式情報
記事・インタビュー
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