KEY PERSON PROFILE
山中 伸弥
やまなか・しんや / Shinya Yamanaka

- 京都大学iPS細胞研究所 名誉所長・教授
京都大学iPS細胞研究所の名誉所長・教授。高橋和利らと、2006年にマウス、2007年にヒトの体細胞からiPS細胞を作る研究を報告した。現在は研究とともにiPS財団の理事長として、細胞を医療へ届けるための供給基盤づくりに取り組む。
出典 3件
基本情報
- 主な役割
- 京都大学iPS細胞研究所 名誉所長・教授
- その他の役割
- 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団 理事長
- 生年
- 1962年
- 出身
- 大阪府
- 学歴
- 大阪市立大学大学院 医学研究科
- 研究テーマ
- 細胞初期化とiPS細胞の医学応用
- 発見
- 4因子による体細胞の初期化
- 実用化基盤
- 京都大学iPS細胞研究財団
- 受賞
- 2012年ノーベル生理学・医学賞
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
細胞初期化と多能性
分化した体細胞へ特定の因子を導入し、多様な細胞へ変化できる状態へ戻す仕組みを研究しています。
iPS細胞の作製技術
マウスとヒトの体細胞からiPS細胞を作製し、研究で使える細胞として性質を確かめる方法を築きました。
再生医療と創薬への橋渡し
疾患を再現する細胞、薬の候補を調べる試験、移植用細胞の製造へ技術をつなぐ基盤を整えています。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
整形外科の臨床研修を経て基礎研究へ進み、米国グラッドストーン研究所では予想外の実験結果から研究対象を変えた。帰国後、ES細胞の多能性を保つ仕組みを調べ、候補となる24の因子から体細胞を初期化する4因子を特定した。2006年にマウス、翌年にヒトのiPS細胞作製を報告。2010年に開いたCiRAの初代所長として研究と技術共有の拠点を率い、2020年からはiPS財団の理事長を務める。細胞を作る発見と、品質を確かめて供給する仕事は別の段階である。2026年の鼎談でも医療応用への期待と、製造・安全性に残る課題を分けて語っている。
出典 6件
年表
- 転機
医学部を卒業
神戸大学医学部を卒業し、国立大阪病院で整形外科の臨床研修を始めました。
整形外科の臨床研修 → 薬理学と基礎研究
診療で答えを探す立場から、病気と細胞の仕組みを調べる研究へ方法を変えた。
博士課程を修了して渡米
大阪市立大学大学院医学研究科を修了し、グラッドストーン研究所の博士研究員となりました。
奈良先端大で研究室を持つ
奈良先端科学技術大学院大学の助教授となり、ES細胞と多能性の研究を進めました。
奈良先端大教授に就任
遺伝子教育研究センターの教授となり、体細胞を初期化する因子の探索を続けました。
- 転機
iPS細胞作製を報告
2006年にマウス、2007年にヒトの体細胞からiPS細胞を作製した成果を報告しました。
ES細胞の多能性研究 → 体細胞の初期化
成熟した細胞の状態を戻す条件を、比較できる因子の組み合わせとして示した。
- 転機
CiRA初代所長に就任
京都大学iPS細胞研究所の開所とともに所長となり、研究と臨床応用を担う拠点を率いました。
研究成果の発表 → 医療へ運ぶ基盤づくり
発見を個別の研究室だけで使う段階から、品質と供給を担う組織へ広げた。
ノーベル賞を受賞
ジョン・ガードンとともに、成熟した細胞を多能性の状態へ戻せることの発見で受賞しました。
CiRA名誉所長へ
CiRA所長を退き、名誉所長・教授として研究と実用化への活動を続けています。
研究と主な仕事
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
マウスiPS細胞の作製
高橋和利らと、マウスの体細胞へ4因子を導入して多能性を持つ細胞を作製した研究。
経歴の該当項目へ移動 →ヒトiPS細胞の作製
マウスの研究を踏まえ、ヒトの体細胞からiPS細胞を作製した共同研究。
経歴の該当項目へ移動 →京都大学iPS細胞研究所 CiRA
初代所長として、基礎研究、医療応用に向けた研究、技術共有を担う拠点を率いた。
経歴の該当項目へ移動 →京都大学iPS細胞研究財団
理事長を務める財団。研究や医療に使うiPS細胞の製造、品質評価、保管、提供を担う。
経歴の該当項目へ移動 →考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸予想と違う結果を確かめ、発見を他の研究者が使える基盤へ広げ、医療への期待と残る課題を同時に伝える。
予想外の結果を調べる
本人の発言・行動京都大学のインタビューで、米国で予想に反して肝臓にがんが生じた実験をきっかけに研究対象を変えたと話した。
編集部の読み当初の想定より観察結果を優先する姿勢が、ES細胞の研究へ進む経緯にも表れている。
発見の次に使える基盤をつくる
本人の発言・行動2010年のCiRA所長インタビューで、他機関との連携や技術指導を研究所の課題に挙げた。
編集部の読み発見を広げるため、個人の実験に加えて技術共有と研究拠点の運営を重視したと読める。
希望と課題を一緒に伝える
本人の発言・行動2026年の鼎談で、条件・期限付き承認を進展としつつ、製造や安全性などの課題が続くと述べた。
編集部の読み研究を伝える場面で、期待だけが先走らないよう到達点と限界を分けている。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
iPS細胞20周年記念鼎談 iPS細胞をつかった再生医療の実用化を加速するために
2026年の医療応用の到達点、製造上の課題、研究を伝える際の注意を本人の言葉で読めます。
公開:2026年7月28日CiRA Newsletter Vol.1 山中伸弥所長インタビュー
初代CiRA所長として、他機関との連携と技術共有を重視した理由を本人の言葉で読めます。
公開:2010年4月22日iPS細胞研究の現在そして未来 山中伸弥所長が語る「研究を支えるもの」
予想外の実験結果をどう扱ったか、研究者の協力をどう考えるかを本人の言葉で読めます。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
公式情報
山中伸弥 名誉所長・教授 略歴
医学部卒業からCiRA名誉所長・教授、iPS財団理事長までの経歴を確認できます。
公式情報山中伸弥 名誉所長・教授 研究概要
4因子によるiPS細胞作製と、現在の研究室が扱うテーマを確認できます。
公式情報組織
2026年現在の理事長職と財団の組織を確認できます。
公式情報Shinya Yamanaka – Facts
2012年の受賞理由と山中の略歴を確認できます。
公式情報Scientific background — Mature cells can be reprogrammed to become pluripotent
24因子から4因子への探索と、2006年・2007年の研究の位置づけを確認できます。
書籍
記事・インタビュー
掲載方針
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