KEY PERSON PROFILE
吉野 彰
よしの・あきら / Akira Yoshino

- 旭化成 名誉フェロー
リチウムイオン電池の基本構造を開発した化学者。旭化成で材料の研究から電池の事業化に携わり、2019年にノーベル化学賞を共同受賞した。現在は名城大学などでも、研究と次の世代を育てる活動に取り組んでいる。
出典 3件
基本情報
- 主な役割
- 旭化成 名誉フェロー
- その他の役割
- 名城大学 終身教授・特別栄誉教授
- 生年
- 1948年
- 学歴
- 京都大学工学部石油化学科、1970年卒業。同大学院修士課程、1972年修了
- 学位
- 大阪大学・博士(工学)、2005年
- 主な受賞
- 2019年ノーベル化学賞、Goodenough・Whittinghamと共同受賞
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
吉野は京都大学で化学を学び、旭化成で材料の研究を始めた。1981年のポリアセチレン研究から、充電できる小型電源への需要を考え、炭素を負極に使う電池へ研究を進める。1985年に基本構造を開発し、後には開発部門や合弁会社で事業化にも携わった。2017年に名城大学教授となり、若い世代と接する教育の場へ活動を広げた。2024年の大学記事では、うまくいかなかった理由を調べ、次の研究に戻すことを語る。素材の性質を調べる仕事と、社会で求められる使い方を考える仕事がつながる歩みだ。電池の商業化とノーベル賞は、他の研究者や企業との関係も含めて読む。
年表
ポリアセチレンの研究を始める
電気を通す高分子の研究から、充電できる電池への利用を考えた。
- 転機
電池の基本構造を開発
正極にコバルト酸リチウム、負極に炭素材料を使うリチウムイオン電池の基本構造を開発した。
高分子の性質を調べる → 充電可能な電池の構造をつくる
研究の対象を素材から、組み合わせて使う電池へ広げた。
- 転機
電池の事業化に携わる
旭化成の開発グループ長となった。同年以降、旭化成と東芝の合弁会社でも商業化が進み、1994年に技術開発担当部長を務めた。
電池の基本構造を研究する → 開発部門と事業化に携わる
研究成果が製品になる過程にも関わり、材料と用途を結ぶ仕事を続けた。
開発の経緯を著書にまとめる
『リチウムイオン電池が未来を拓く』を刊行。発明と事業化の経緯を扱う。
- 転機
大学で教育にも取り組む
7月、名城大学教授に就任した。同年、旭化成名誉フェローとなった。
企業で研究を重ねる → 大学で若い世代と接する
企業での経験をもとに、大学の教育と研究にも活動の場を広げた。
ノーベル化学賞を共同受賞
John B. Goodenough、M. Stanley Whittinghamとともに受賞した。
研究拠点と大学で活動を続ける
2020年に産総研のゼロエミッション国際共同研究センター長となり、2021年に名城大学終身教授となった。
研究と主な仕事
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
リチウムイオン電池の基本構造
1985年に開発。正極と負極の材料を組み合わせ、充電できる電池の構造をつくった。商業化は複数の企業によって進んだ。
経歴の該当項目へ移動 →リチウムイオン電池が未来を拓く
2016年の著書。開発の経緯を知る入口。出版社の書誌と公開紹介・目次を確認した。
経歴の該当項目へ移動 →大学での研究と教育
名城大学で教え、取材では失敗を振り返る研究の方法や、若い人と接する活動を語る。
経歴の該当項目へ移動 →考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸素材の研究を社会の需要へ結び、失敗の理由を次の問いへ戻す。
何に使われるかを、素材と一緒に考える
本人の発言・行動旭化成の取材では、小型・軽量で充電可能な電源への需要を、当時のポータブル機器などの動きから考えたと説明する。
編集部の読み編集部は、材料の性質を調べる研究と、その材料が必要とされる場面を考える仕事が結びついていると読む。
理由を調べ、次の研究へ戻す
本人の発言・行動2024年の大学記事では、失敗の原因を突き止めることや、需要と素材の接点を見つけることを語る。
編集部の読み編集部は、成功した結果だけでなく、うまくいかなかった過程を研究の材料にする方法と読む。将来の予想と実現済みの成果は分ける。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
公式情報
書籍
記事・インタビュー
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