KEY PERSON PROFILE
松村 圭一郎
まつむら けいいちろう / Keiichiro Matsumura
- 文化人類学者
エチオピアの農村を中心に、人々と生活をともにして調べる文化人類学者。所有と分配から海外出稼ぎへと問いを広げてきた。2026年4月から同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。
出典 2件
基本情報
- 主な役割
- 文化人類学者
- その他の役割
- 同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 教授
- 学歴
- 京都大学
- 生年
- 1975年
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
所有と分配の文化人類学
エチオピアの農村に通い、土地や作物といった富を誰が持ち、どう分けるかを調べてきた。生活をともにする調査を基本にしている。
海外出稼ぎと人の移動
調査村から中東湾岸諸国へ働きに出る女性たちを追い、国境を越えた移動と暮らしの変化を研究している。
国家と市場を生活から考える
大学で掲げる研究分野には国家と市場、貧困と開発援助がある。著書では日々の関係から社会の仕組みを問い直す。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
1975年、熊本生まれ。大学2年で文化人類学に出会い、国内での調査を経て、3年を終えた後の休学中に初めてエチオピアへ渡った。2005年に京都大学大学院人間・環境学研究科を修了。京都大学、立教大学、岡山大学で研究・教育に携わり、2026年4月から同志社大学教授を務める。エチオピアの農村で富の所有と分配を調べるうち、村から海外へ働きに出る女性たちの移動にも目を向けた。2025年刊の『海をこえて』では長年通う村から国境を越える人々の歩みを扱っている。
年表
熊本で生まれる
本人の対談に付された略歴と、出版社の著者紹介で生年・出身を確認できる。
文化人類学とフィールドワークに出会う
国内の漁村や離島で調査を経験。3年を終えて1年間休学し、友人2人と初めてエチオピアに行ったと大学の紹介で語る。
- 転機
京都大学総合人間学部を卒業する
大学卒業後は人間・環境学研究科へ進み、文化人類学の研究を続けた。
農村の所有と分配を調べる → 国境を越える人の移動を追う
研究テーマを外から決めて当てはめるだけでなく、調査先で起きる変化を追う経緯が大学の本人紹介に記されている。
大学院を修了し研究・教育に携わる
京都大学大学院人間・環境学研究科を修了。J-GLOBALの経歴には同年から京都大学での勤務が記載されている。
- 転機
村から海外へ移る人々を追う
エチオピアの調査村から中東湾岸諸国に出稼ぎに行く女性が増え、人の移動を研究するようになった。
農村の所有と分配を調べる → 国境を越える人の移動を追う
研究テーマを外から決めて当てはめるだけでなく、調査先で起きる変化を追う経緯が大学の本人紹介に記されている。
立教大学と岡山大学で研究・教育を行う
2010年4月から立教大学准教授、2015年4月から岡山大学准教授を務めた。
- 転機
うしろめたさの人類学を刊行する
市場や国家、人々の関係を捉え直す本。2009年に始めたウェブ連載がもとになったと対談で説明している。
日々の違和感を書き留める → うしろめたさを本の題に据える
人を縛る否定的な言葉にならないかという迷いも含め、感情から社会を考える可能性を見いだしたという。
同志社大学教授になる
大学院グローバル・スタディーズ研究科で、文化人類学・アフリカ研究の研究指導にあたる。
研究と主な仕事
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
うしろめたさの人類学
日常で感じる違和感を手掛かりに、市場・国家・社会の関係を考える本。ミシマ社刊。
くらしのアナキズム
人類学の視点から、暮らしと公共を作り直すための問いや方法を扱う本。ミシマ社刊。
海をこえて 人の移動をめぐる物語
エチオピアから海外へ働きに出る女性たちの歩みをたどり、移動をどう語るかを考える本。講談社刊。
考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸人々と生活をともにする調査から、自分が当たり前だと考えてきた社会の仕組みを問い直す。
比較で自分の当たり前を緩める
本人の発言・行動2022年の取材で、エチオピアの村の暮らしと日本を行き来すると、正しいと思い込んだ生活の見方が緩むと話した。同時に村の窮屈さも語り、単純な国同士の比較にはしない。
編集部の読み他の社会を理想化するよりも、違いを通して自分の側の基準を考え直すことに、調査の意味を置いている。
制度の隙間から作り直す
本人の発言・行動2017年の対談では、巨大な仕組みを批判するだけでなく、既にある社会の中で小さな隙間を作り、少しずつ組み替える可能性を説明した。
編集部の読み社会を変えることを大きな制度の交代だけに限定せず、日々の関係を変える行動にもつなげて考えている。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
掲載方針
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