KEY PERSON PROFILE
池谷 裕二
いけがや・ゆうじ / Yuji Ikegaya

- 東京大学大学院薬学系研究科 教授
神経回路が情報を扱う仕組みを調べる研究者。脳の細胞の活動を観察し、人工知能との接点も研究する。『海馬』などの著書では、記憶や意識についての研究を一般の読者に伝えている。
出典 3件
基本情報
- 主な役割
- 東京大学大学院薬学系研究科 教授
- その他の役割
- 神経科学者
- 生年
- 1970年
- 出身
- 静岡県藤枝市
- 学位
- 東京大学・博士(薬学)、1998年
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
池谷は薬学を学び、研究室で脳を調べる活動に出会った。東京大学で博士号を取得した後、コロンビア大学での研究などを経て、神経回路の働きを調べてきた。2014年に東京大学の教授となり、2018年には脳とAIを結ぶERATOプロジェクトを始める。脳の活動を観察する実験と、その仕組みをモデルにする研究が活動の中心だ。一方で、糸井重里との対談『海馬』や高校生との対話をもとにした著書では、専門外の読者に研究を伝える。2024年の取材では、説明が相手に届くかを研究室の新しいメンバーにも確かめると話した。研究成果を広く伝えることと、モデルの限界や社会で使う際の問題を考えることを並行している。
年表
- 転機
コロンビア大学で研究
コロンビア大学の客員研究員となった。
東京大学で学び研究する → 海外の研究室も経験する
研究の場を移しながら、神経回路を調べる活動を続けた。
- 転機
『海馬』の文庫版が刊行
糸井重里との共著『海馬―脳は疲れない―』の文庫版が刊行された。原著の刊行年とは区別する。
実験で脳を調べる → 対談で一般の読者へ伝える
脳の研究を、専門外の人との会話でも説明する活動へ広げた。
講師と、さきがけ研究者に
東京大学の講師となり、JSTさきがけ研究者を兼任。翌年に准教授となった。
東京大学の教授となる
薬学系研究科で、神経回路の働きを調べる研究に取り組む。
- 転機
脳とAIの融合研究を始める
ERATO池谷脳AI融合プロジェクトを開始。脳の実験と人工知能を結ぶ研究を進める。
神経回路を観察する → 人工知能との接点を調べる
脳とAIを結ぶ研究を、社会での利用に伴う課題も含めて考える。
高校生との対話を著書に
『夢を叶えるために脳はある』が刊行され、小林秀雄賞を受賞した。高校生との対話をもとに、意識や記憶を考える。
研究と主な仕事
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
神経回路の研究
神経細胞やグリアの活動を観察し、情報処理の仕組みを調べる。
経歴の該当項目へ移動 →ERATO池谷脳AI融合プロジェクト
脳の実験と人工知能を結ぶ研究。動物実験やモデルの成果を、人の治療効果とは同一視しない。
経歴の該当項目へ移動 →海馬―脳は疲れない―
糸井重里との共著。出版社の紹介と文庫版の書誌を確認。
経歴の該当項目へ移動 →夢を叶えるために脳はある
2024年刊行。高校生との対話をもとに、意識や記憶を扱う。
経歴の該当項目へ移動 →考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸神経回路を観察し、その働きをモデルと他者への説明の両方で確かめる。
研究室で脳の面白さを知る
本人の発言・行動2024年の取材では、当初はがんの治療に関心があり、配属された研究室で脳を調べる面白さを知ったと振り返る。
編集部の読み編集部は、研究テーマとの出会いを経歴の流れとして読む。幼少期から一つの目標を持ち続けたという物語にはしない。
モデルの先にある問題も考える
本人の発言・行動2022年のJST取材では、脳のモデルや技術の進展と、倫理・制度の課題を併せて説明する。
編集部の読み編集部は、技術の可能性と利用条件を一緒に考える手がかりと読む。モデルが人の脳を再現済みとは説明しない。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
公式情報
書籍
記事・インタビュー
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