KEY PERSON PROFILE
小林 武彦
こばやし たけひこ / Takehiko Kobayashi
- 生物学者
生物学者、東京大学定量生命科学研究所教授。酵母を用い、ゲノムの安定性と細胞老化の関係を研究する。生命が世代を超えて続く仕組みを問いながら、一般向けの著書でも研究の面白さを伝えている。
出典 2件
基本情報
- 主な役割
- 生物学者
- その他の役割
- 東京大学定量生命科学研究所 教授
- 出身
- 神奈川県横浜市
- 学歴
- 九州大学大学院医学系研究科
- 学位
- 理学博士
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
ゲノムの安定性
細胞が遺伝情報を維持し、複製して次の細胞に渡す仕組みを研究する。研究室はゲノムの不安定化も問いに挙げる。
酵母を用いた老化研究
母細胞と娘細胞を区別しやすい出芽酵母を使い、ゲノムの安定性と細胞の寿命の関係を調べている。
研究への関心を育てる教育
大学で学生を指導するほか、若い人が生物学に興味を持つための題材を本で届けたいと語っている。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
横浜生まれ。10代から生物の多様性に関心を持ち、1992年に九州大学大学院医学系研究科で学位を取得した。学位は理学博士。基礎生物学研究所、米国のロシュ分子生物学研究所や国立衛生研究所、国立遺伝学研究所などを経て、2015年に東京大学分子細胞生物学研究所教授となった。2018年から定量生命科学研究所教授。ゲノムの修復機構から老化へと研究上の問いを広げた経緯を、大学の取材で話している。一般向けの執筆や教育にも取り組み、2026年10月の大学の広報にも活動が記されている。
年表
生物の多様性に関心を持つ
様々な生物とその性質に面白さを感じたことを、大学の本人取材で振り返っている。
九州大学大学院で学位を取得
医学系研究科で学位を取得。本人研究室の略歴には理学博士と記されている。
国内外の研究機関で研究する
基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所などで研究した。
定量生命科学研究所教授に
大学の略歴に、2018年から同研究所教授と記されている。現在はゲノム再生研究分野を担う。
- 転機
老化を研究する経緯を語る
2月の大学の取材で、修復機構から老化への関心が生まれた過程と、酵母を使う理由を説明した。
老化や若返りを調べる酵母実験 → 酵母を使う新たな実験への構想
操作しやすく実験手法が多い酵母の利点を、別の生物の研究にも使えないかと考えた。
- 転機
読者の反応を受けて老いを考える本へ
講談社の取材で、『生物はなぜ死ぬのか』の読者の反応が『なぜヒトだけが老いるのか』を書く契機になったと話す。
死を説明した本への読者の問い → 老いを生きる意味を考える著書
研究の内容を伝えるだけでなく、それが読者自身の生の意味としてどう届くかを考えた。
研究・教育と社会への発信を続ける
10月7日付の研究所の広報に、新聞で小林教授のコメントが紹介されたとの案内が掲載されている。
研究と主な仕事
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
ゲノム再生研究
出芽酵母などを用い、ゲノムの維持や細胞老化・若返りの仕組みを調べる。ヒトの治療効果を示す紹介ではない。
なぜヒトだけが老いるのか
老いを生きる意味を問い直す著書。2023年の講談社の本人取材で、前著への読者の反応が執筆の契機だったと語っている。
考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸細胞が変化を修復する仕組みから、老化し、次の世代へ続く仕組みを問う。
教えすぎず、興味を持てる場を整える
本人の発言・行動2021年の大学の取材で、学生に最低限の知識や準備は与えるが、興味を持った方向を自分で開拓してほしいと述べた。
編集部の読み教育を既知の答えの伝達だけにせず、学生が問いを見つける環境づくりとして捉えている。
発信がどう届いたかを次の本で考える
本人の発言・行動2023年の講談社の取材で、前著の読者の反応を受け、老いを前向きに捉える本を書こうとした経緯を説明した。
編集部の読み生物学の説明と、生きる人がそれをどう受け取るかの間にある距離を、執筆の課題としている。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
掲載方針
このページは公開情報にもとづく人物記録です。本人・所属組織との提携や公認を示すものではありません。事実関係の修正や掲載削除のご連絡を受け付け、参照元を確認したうえで対応します。


