KEY PERSON PROFILE
川口 淳一郎
かわぐち じゅんいちろう / Junichiro Kawaguchi
- 航空宇宙工学者
小惑星探査機はやぶさのプロジェクトマネージャーを務めた航空宇宙工学者。目的に必要な技術を選び、運用中のトラブルにもチームで対応した。現在はオーストラリア国立大学教授として宇宙機の研究を続ける。
出典 3件
基本情報
- 主な役割
- 航空宇宙工学者
- その他の役割
- オーストラリア国立大学 教授
- 学歴
- 東京大学大学院
- 専門
- 宇宙機の飛行力学、姿勢・軌道制御
- はやぶさPM
- 1996〜2011年
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
宇宙機の飛行力学と制御
探査機の姿勢や軌道を制御し、目的地へ向かわせる方法を研究する。
探査機と運用の設計
何を達成するのかを定め、技術と運用を組み合わせて実現の筋道を考える。はやぶさの設計を本人が具体的に説明している。
計画を進める組織のつくり方
危機時に意見を出しやすくし、担当者の案を取り入れた経験を語る。人材育成では一連の仕事を任せることを重視する。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
大学時代に火星探査機バイキングの着陸を知り、宇宙を飛ぶ機械に関心を持ったと語る。1983年に東京大学大学院の博士課程を修了し、旧文部省宇宙科学研究所へ入った。1996〜2011年にはやぶさのプロジェクトマネージャーを担当。同機は2003年に打ち上げられ、2005年にイトカワへ到達し、2010年にカプセルを地球へ帰還させた。本人は多くの失敗も振り返り、技術を継続する意味を語っている。現在はオーストラリア国立大学教授として、宇宙機や航行の研究に取り組む。
年表
宇宙を飛ぶ機械に関心を持つ
バイキングの火星着陸を知り、宇宙を飛ぶロボットを作りたいと考えたと振り返っている。
博士課程を修了し宇宙研へ入る
東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程を修了。旧文部省宇宙科学研究所の助手となった。
はやぶさのPMとなる
1996年から2011年まで、はやぶさのプロジェクトマネージャーを務めた。
はやぶさが打ち上がる
5月9日に探査機が打ち上げられた。小惑星から試料を持ち帰る技術を実証する計画だった。
- 転機
イトカワへ到達する
9月に小惑星へ到着し、11月に接地。その後、燃料漏れや通信の途絶などに対応する運用が続いた。
打ち上げ前の計画 → 経験を次の探査へ引き継ぐ判断
一度の帰還で技術が完成したとは捉えず、繰り返して定着させることが必要だと考えた。
カプセルを地球へ帰還させる
6月13日、カプセルがオーストラリアへ帰還。地球に戻った試料は、その後の分析へつながった。
設計と失敗を振り返る
本人取材で、実現できる方法を探した設計や、トラブルと失敗から学ぶ考え方を説明した。
ANUで宇宙機を研究する
オーストラリア国立大学の教授として、小惑星への航行や宇宙機、ソーラーセイルを研究対象としている。
研究と主な仕事
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
小惑星探査機はやぶさの計画
プロジェクトマネージャーとして担当。探査機は2003年に打ち上げられ、2010年にカプセルを地球へ帰還させた。
はやぶさの開発・運用の経験を伝える
帰還直後と後年の本人取材で、技術の選択、危機時の判断、失敗を次へつなぐ考え方を語っている。
ANUでの宇宙機研究
オーストラリア国立大学教授。宇宙機や小惑星の航行、ソーラーセイルを研究対象としている。
考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸目的を達成するために実現できる方法を探し、設計と運用の経験を次の探査へ引き継ぐ。
難しさを避けることも挑戦の設計
本人の発言・行動2023年の取材で、はやぶさは無謀さを競った計画ではなく、目的に対して実現できる方法を探したと説明した。的を落とす方法と短時間の接地を具体例に挙げている。
編集部の読み新しい目標と、必要以上に複雑にしない手段は両立する。川口の仕事はその組み合わせを決める設計として理解できる。
帰還を技術の定着へつなぐ
本人の発言・行動帰還後のJAXA取材で、幸運だった帰還を実力に変え、技術を定着させるには、探査を継続する必要があると語った。
編集部の読み一つの成功を完結した物語にせず、次の機会へ残す経験として捉える考え方が見える。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
掲載方針
このページは公開情報にもとづく人物記録です。本人・所属組織との提携や公認を示すものではありません。事実関係の修正や掲載削除のご連絡を受け付け、参照元を確認したうえで対応します。


