KEY PERSON PROFILE
平野 啓一郎
ひらの・けいいちろう / Keiichiro Hirano

- 小説家
『日蝕』で芥川賞を受賞した小説家。『ある男』『マチネの終わりに』など、人の関係と社会を描く作品を執筆する。相手や環境ごとに異なる自分を「分人」と捉える考え方を提唱し、文学や芸術の批評・対話にも活動を広げている。
出典 3件
基本情報
- 主な役割
- 小説家
- 生年
- 1975年
- 出身
- 北九州市(愛知県蒲郡市生まれ)
- 学歴
- 京都大学法学部卒業
- 主な受賞
- 芥川賞(1999年)、小林秀雄賞(『三島由紀夫論』)
専門テーマ
公開情報と根拠資料から確認できる、代表的な専門領域です。
小説・人物の描写
作品ごとに題材や文体を変え、人間関係と社会を描く小説を執筆する。
分人主義・他者の理解
人が相手や環境ごとに異なる自分を生きる考え方を、小説と一般向け著書で扱う。
文学・芸術の批評
三島由紀夫の論考や美術の批評に加え、読者が文学を読むための場づくりにも関わる。
経歴
確認できる出来事を年代順に掲載しています。転機は年表内に示します。
平野は、大学在学中に『日蝕』でデビューし、作品ごとに題材や文体を変えて小説を書いてきた。本人は『ドーン』の創作を通じ、人が相手や環境ごとに異なる人格を生きることを考え、「分人」という概念へ至ったと振り返る。その問いを小説で深める一方、『私とは何か』では一般の読者へ説明した。近年も小説と批評を執筆し、文学を読む場や講義の監修に携わる。物語をつくることと、読者が自分や他者を考えるための言葉を届けることが、並行して続いている。
年表
- 転機
『日蝕』でデビュー
京都大学在学中、中世ヨーロッパを舞台とした小説でデビューした。
大学での学び → 小説家としての仕事
在学中のデビューと翌年の受賞を経て、作品の執筆を続ける。
芥川賞を受賞
『日蝕』が第120回芥川賞を受賞した。
- 転機
『ドーン』を刊行
近未来の宇宙飛行を描く小説で、本人は「分人」の概念へ至る過程を説明する。
人物の描き方を探る → 複数の自分を考える
本人は宇宙船の共同生活を描く中で、人格の複数性を考えるようになったと説明する。
- 転機
『私とは何か』を刊行
「個人」から「分人」へという人間観を、一般の読者へ説明する著書を刊行した。
小説の中で問いを深める → 一般の読者へ概念を説明する
創作の中から生まれた考え方を、解説する著書へ展開した。
『ある男』を刊行
他者の過去とアイデンティティを問う長編小説を刊行した。
講義シリーズを監修
Audibleの「A University」を監修し、自身も初回・最終講義を担当した。
代表作と活動
公開資料で確認できる主な仕事です。年表と重なる項目は該当する時期へ案内します。
日蝕
中世ヨーロッパを舞台にしたデビュー作。1998年に発表し、翌年に芥川賞を受賞した。
経歴の該当項目へ移動 →私とは何か――「個人」から「分人」へ
関係や環境によって異なる自分を捉える「分人」を説明する新書。小説の創作と人間観をつなぐ入口となる。
経歴の該当項目へ移動 →ある男
亡くなった夫の過去を調べる物語を通じ、他者とアイデンティティを問う長編。本人の講演録で人物設定を説明する。
経歴の該当項目へ移動 →文学・芸術の批評と講義の監修
小説の執筆に加え、美術の批評や展覧会の企画、文学を読む場と講義シリーズの監修に携わる。
考え方
公開発言と実践をもとに、出典のある論点を編集部が整理しました。
一貫している軸物語と対話を通じ、人を一つの像に決めつけずに考える。
相手や環境ごとに異なる自分から、人物を描く
本人の発言・行動2024年公開の講演録では、職場や家庭などで異なる人格を生きることを「分人」と説明し、『ドーン』の創作が概念化のきっかけだったと振り返った。
編集部の読み編集部は、一人の人物を一つの性格にまとめず、関係の中で変わる姿から物語を考える方法と読む。
知らない部分を、都合のよい説明で埋めない
本人の発言・行動2021年の対談をまとめた2023年公開の記事では、他者の本心を知り尽くせないことと、死者を自分に都合よく解釈しないことの大切さを語った。
編集部の読み編集部は、親しい相手であってもわからない部分を残し、語る側の解釈の限界を意識する姿勢と読む。
本人の言葉で知る
取材・登壇・著書など、本人の発言をたどれる公開資料です。
参考資料
経歴と考え方の確認に使った全資料です。最終参照日と、記載がある場合は公開日も示します。
掲載方針
このページは公開情報にもとづく人物記録です。本人・所属組織との提携や公認を示すものではありません。事実関係の修正や掲載削除のご連絡を受け付け、参照元を確認したうえで対応します。

